目指すのはゴムボールみたいなボヨンボヨンな心
「デザイン」というハードな現場に長くいるので、「強い」の定義についてよく考える。喧嘩が強いとか、そういう一面的な強さじゃなくて、社会という現場を生き抜くための「強さ」って何だろう?ってね。で、今は倒れない強さじゃなくて、倒れても起き上がれる強さが、すごく大事なんじゃないかなと思ってる。
その面で言えば、女性が圧倒的に強い。女性はとにかく「しなやか」で「やわらか」だから。体もそうだけど、心もね。衝撃や痛みが来ても、まるでゴムボールのようにボヨンボヨンと跳ね返せる強さがある。逆に男は木刀のように固いから、多少の衝撃は平気だけど、それ以上のがくると、ボキッと折れてダメになっちゃう。
元々女性は出産などの強烈な痛みに強いといわれているけど、それ以外にもエステやグルメとか、ネイルとか、適度に自分を甘やかしたりして、衝撃や痛みを和らげる「出口」をたくさん持ってるよね。グチったりしてガス抜きもうまいし、心のリセットもすごくうまい。それに比べて男は痛みに弱いわりには、カッコつけてそれを隠すし、仕事一辺倒になりがちだから、痛みを溜め込み過ぎて、倒れたり鬱になったりするから弱い。
だから俺を含めた世の男性は、同僚でも友達でも奥さんでもいいから、女性のそういうやわらかな強さを、積極的に学んだ方がいい。そして尊敬すること!「男は黙って…」的な古い男らしさは、数年先も不透明な現代には通用しないし、女性をうまくエスコートできるくらいにならないと、これからの社会で成功するのは難しいと思う。
昔からそうだけど、結局男って「女性の強さ」によって生かされてるんだよね。仮に男が「ライオン」で、百獣の王として威張っていても、女性は「大地」のような存在なんだな。いくら男が強がっても、実は女性の大きな慈悲の中で守られて、癒されて、生かされている。まさに女性のやわらかな強さのベッドの上で安らかに眠れるからこそ、男は闘えるわけ。今や男だけが闘っている時代じゃないから、男もときにはやわらかいベッドを用意してあげなくちゃいけない。
だからこそ、女性はこのやわらかな強さをもっと社会に広めてほしいし、僕ら男性陣にもそれを教え、育ててほしい。より「強く」あるために、目指すは鋼の心ではなく、ゴムボールみたいなボヨンボヨンな心だ。
なんでこんなに女性を讃えるのか不思議に思われるかもしれないけど、それは半年前に妻の出産に立ち会ったから。出産から子育てまで、女性の強さには到底かなわないと実感中…。


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- コムロ ヨウスケ
- (グラフィックデザイナー)
- コーラを愛するグラフィックデザイナー。
旅と写真が生き甲斐。3年間米国フィラデルフィアに在住し、帰国後は東京で仕事漬けの日々。今は一児の父として、仕事と子育て(&遊びも)に奮闘中。





