運命の人」って、何を基準にそう呼ぶの?
ていうか、一体何が「運命」なの!?

私は「運命」を信じない。
だって、それを信じたら生きるのがつまらないもん。個人それぞれに目標や生き方の選択があって、それを叶えるために必死で生きてるわけでしょ。最初からたどり着く結果や生きる道が決まってるなんて、そんなのあんまりだYO!
だから、信じない。いや、信じたくない。
 しかし、「運命」を信じる人は意外と多い。とくにロマンチストの女子に「運命」という言葉は「NASAが開発した」というフレーズに匹敵する効力がありますからね、うん。

ちなみに「運命」を辞書で引いてみると、この通り。
1、身に降りかかる善悪・吉凶。めぐりあわせ。
2、人間を左右する人知では計り知れないと考えられている大きな力。
(講談社国語辞典より)。

私はここ5年ほど、身近な人に「運命」を信じるかどうか、何に運命を感じたのかを聞いてみていた。すると、回答に偏りがあった。素敵な出会いや自分に都合のいいラッキーな事に対して「運命かも」と言う人が多いのです。不幸な出来事でどん底に落ちたり、思うように事が運ばなかったりしたときに「元々、こうなる運命だった」と形容した人は今のところいない。
しかし、不幸な出来事があってどん底に落ちたものの、それが好転したあとに「運命」という言葉を使っていい方向へ結びつける人は多い。
例えば「あの時にあんな事があったお陰で、今はこうなれたんだ」などといった言動。
それは運命論では無い! 結果論だッ!
などと思ってしまう私。

つい最近、小学校からの幼なじみの男子・S君が東京に来ていた際、質問してみた。
「運命って信じる?」
「あるんちゃう?」
「なんで? 何が運命やと思うん?」

答えの前に、S君のことをちょっと書いておく、
S君は大阪生まれの大阪育ち。大学卒業後は大阪の企業に就職。数年で退職。そして、大手印刷会社Dに再就職。数年後、そのD社の東京支社への転勤を言い渡され、東京で暮らすことに。そして、今の彼女と出会う。しかし、大阪本社へ戻ることとなり、現在は東京〜大阪の遠距離恋愛。プロポーズも済んだので、結婚秒読み。
しかししかし! 婚約状態であるにも関わらず、破局寸前。1年ばかりモメながらも、白黒ハッキリつけるべく東京へ来ていたのだ。

話を戻す。
「何が運命やと思うん?」
「もし今の彼女と結婚したら、今の会社に入って転勤で東京に行ったことも運命やったと思う。そうじゃないと出会うこともなかったしな〜」
「なんでみんな、いいことに対してしか運命やと思わへんのやろ? もし今回別れたら、その運命は成立せ〜へんのやろ。それも運命やったって思えるん?」
「そしたら、これは運命ちゃうかったんちゃうか?」

どっちやねん。

そこから逆に質問された。そもそも、何故私が上京したのかという話だ。きっかけはいろいろある。18歳の頃からいろんなきっかけが重なって、短大卒業前に東京の2つのトコロから「東京に来てみないか?」と、声がかかった。当時20歳。若さゆえの好奇心もあり、上京を決めたのだ。
その話をするとS君は、
「それが運命ちゃうん?」と言った。

え〜〜〜っ! これが噂の運命ってやつですかい!?
具体的に「それが運命だ」と言われたのが初めてだったので、すっごい驚いた。私の人生にも運命らしきものが潜んでいたなんて!
しかし、よくよく考えてみると「それ、何のための運命?」という疑問が。別に私は東京で出会った人と結婚をしたこともないし、東京でドデカイ何かをしたわけでもない。私が東京に来たことには何の「運命」があったのだろうか。誰か何かトクしたかな? あのときに大阪を選んでいたら、私は今頃何やってたのかな?
ぐるぐるぐるぐる考えた。

結論。やっぱり私は今までの人生に「運命」を感じることが出来ない。
だって、「選択しなかったほう」に進んだらどうなっていたかは分からないし、何が運命でどこが運命の別れ道だったかなんて、知ることが出来ないもん! 神のみぞ知るってコトで!(威張り)
「何が運命か」の正解は存在しないと思いますが、この「運命」話は人それぞれに答えと理由があるから、考え方やキャラが出て、なかなか面白いですよ。

あなたは「運命」、信じますか? 私はやっぱり信じられないです。でも、UFOは信じてます。

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高橋カオリ
高橋カオリ
(イラストレーター&ライター)
大阪府出身。出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーイラストレーター&ライターに。現在、雑誌・Web・広告などを中心に活動中。得意分野はイラスト&文のレポート記事やマンガレポート記事。趣味:旅行。好きなモノ:水辺ギリギリに建つ建造物。
Webサイト:Kaoring Kitchen