essay

L017
タナカ マリ(編集者&ライター)

仕事を辞めて中南米へ!
オンナ30、住んだ・旅した220日

思い立ったら、ラテン日和

アルゼンチンまで行っちゃえ!
イグアスの滝とご対面


荒野の真ん中にポツンと建つ、ボリビア〜チリ国境の入国管理事務所。ちなみにボリビアではコカインの原料となる「コカの葉」が合法なので(昔から民間療法的に使われてきたらしい)、ボリビアからの国境越えは審査が厳しいぞーと聞かされていた。実際はそれほどでもなかったけど。

ウユニ塩湖で電気&お湯なしツアーを終えた私は、3日間シャワーを浴びない身体のままでボリビアとチリの国境を超えることになった。国境付近で、チリ側で待つバスに乗り換える。このままチリの砂漠の町、サンペドロ・デ・アタカマを目指すのだ。

しかし国境を超えたところで、見渡す限り草木の一本も生えないような荒野が続くのに変わりはない。南米大陸って、最初はアマゾンの熱帯ジャングル! みたいなイメージしかなったのだが、ここでは赤茶けた大地がどこまでも続く。どこまで走っても走っても、延々と伸びる地平線と青空。あー、大陸ってひたすら直線でできているのね。起伏に富んだ緑豊かな日本の山道が、ちょっと恋しくなる。

さて、チリで最初に降り立った町は……と語りたいんですけど、じつはこの頃デジカメの調子が悪くて写真が1枚も残ってない。しかも私は、チリ着の翌日にアルゼンチンに抜けるバスに乗ってしまったので、チリ滞在は実質1泊という短さ(涙)。なにせチリは南北に長〜く伸びる国。南側にある首都・サンティアゴまで行こうとすると、また延々と2日程バスに乗ることになる。何となくそれが面倒に思えてきて(バスに飽きすぎ)、チリの右側にあるアルゼンチンにえいっと移動することにしちゃったのだ。

アルゼンチンで、またまた見逃せない場所……といえば、そう、あれですよ。イグアスの滝! ブラジルとの国境にまたがる、世界三大瀑布にもなっているあれです。これは見たい。というわけで、アルゼンチンへの移動スタート!


コルドバの町に建つ教会。アルゼンチンの地方の町には美しい教会が多い。

まずは、アルゼンチンのど真ん中よりちょっと上にあるコルドバという町を目指す。ところでアルゼンチンに入ってまず肌で感じたことがある。それは人種の違い。一気に白人の割合が増えるのだ。思えば今まで旅してきたペルーやボリビアは、インディヘナ(先住民)の血を引く肌の浅黒い人々が多かった。それがアルゼンチンに入ったとたん、かつて南米を侵略したスペイン人の子孫であろうラテン系白人の人々が一気に目につくようになる。町の雰囲気もなんとなくヨーロッパ的だ。

じつは今まで旅してきた国やコスタリカで、「アルゼンチン人はお高くとまってるぜ」という話を耳にしたことはあったのだけれど、実際、コルドバの町に降りた時に現地のオッサンが声をかけてきて、「どこを旅した? ボリビア? ボリビアとアルゼンチンは全然違うだろう。こっちはもっと豊かだし発展してるよ。そうだろ?」とバックパックを背負ってヨレヨレ歩く私に力説してきたのは印象的だった。まあお高くとまってるのかどうかは知らないけれど、国境を超えただけでガラリと印象は変わったのは確かだ(それが悪い印象に変わったわけでは、もちろんないんだけど)。


長距離バスの窓から見たアルゼンチンの大地の朝焼け。何時間走ってもこの風景。広いよー。

それはさておき、イグアスの滝。小じんまりしたコルドバの町に2泊した後、イグアスの滝への玄関口となる町、プエルトイグアスへ向かう(またバスで5〜6時間……)。滝の一帯が広い国立公園になっているので、この町に泊まっていざ滝に臨む! のだ。

この公園ってのも園内に電車が通ってるぐらい広大なのだが、お目当てのイグアスの滝もすごい、さすがにすごい迫力! もうこれもマチュピチュと同じく、言葉で説明する気が失せるスケールだぁぁ。どーしよう。ひと言に滝といっても、全部ゆっくり見て周るには半日以上かかる。ていうか何でもかんでもでかすぎるよ、南米!


ドドドドォ……とすごい音で流れるイグアスの滝。ブラジル側からも見られるが、アルゼンチン側の方が眺めは良いらしい。

そう、ここに来て今さら実感した。南米の自然って、日本人には許容量オーバーな大きさだ! バスで駆け抜ける大地も、滝も、地平線の向こうに連なるアンデス山脈も、なんちゅうか新鮮な素材のまま丸ごとドーンと目の前に差し出される感じ。出し惜しみとか、ワビサビとか、んなことは一切なし。こういう世界もあるんだねぇ。

イグアスの迫力にやられた私は、ついに旅のゴールとなる場所、ブエノスアイレスへと向かいます。ということはこのエッセイも次で最終回! お楽しみにー♪


滝の前で記念撮影、。じつはビショ濡れになっとります。お隣りはバスの中で出会ったフランス人のかわゆい女子、ルーシーちゃん。イグアス巡りの相棒になりました。

¡buenísimo!
「ブエニシモ!」
「良い」という意味のBueno(ブエノ)の最上級。「すげえいい!」ってことです。

profile
タナカ マリ
タナカ マリ
(編集者&ライター)
広告やWebコンテンツ制作の世界で、企画・編集・執筆等の仕事を続けて早8年。30代に突入したわりにはあり余る体力を、趣味のバイク、ランニング、サルサダンスで燃焼中。2008年、仕事を一時中断してスペイン語を学ぶため中米コスタリカに約半年滞在。「人生やったもん勝ち」を代々の家訓として掲げることを目論む今日この頃。
back number
思い立ったら、ラテン日和
L001
「心のドキドキ」に従ったら、日本の反対側に飛んでいた。でも大丈夫、そんなの誰にでもできるから。
思い立ったら、ラテン日和
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どこよそれ? いえ、ダーツで選んだわけじゃございません。
思い立ったら、ラテン日和
L003
コスタリカ生活、いよいよスタート。
まず何に驚いたって、ないのよ、アレが。
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L004
コスタリカには美人が多い、
その噂はホントなのか?
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L005
「自然とエコの楽園」は
どこに向かって行くんだろう?
思い立ったら、ラテン日和
L006
「女子おひとりさま」が
中南米で生きづらい理由
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L007
ラテン的世界から見た
ニッポン人について
思い立ったら、ラテン日和
L008
お隣りの国、ニカラグアへ!
思えば遠くに来たもんだァ〜♪
思い立ったら、ラテン日和
L009
コスタリカ撤退準備!
で、次なる予定は……
思い立ったら、ラテン日和
L010
いざ南米旅行に出発!
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L011
大都会メキシコシティ&
巨大ピラミッドの頂上へ
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L012
¡Viva Mexico! 女子の
ハートを鷲掴みな町並み!
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L013
冬真っ盛りのペルーに上陸!
首都リマでの小さな出会い
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高山病もなんのその、
行くぞマチュピチュ遺跡!
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L015
ボリビア突入、目指すは
「世界最高」のチチカカ湖!
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L016
地平線まで真っ白な世界!
極寒地獄のウユニ塩湖
思い立ったら、ラテン日和
L017
アルゼンチンまで行っちゃえ!
イグアスの滝とご対面
思い立ったら、ラテン日和
L018
[最終回]
ブエノスアイレス到着!
そして終わる、ラテン日和