直感力を鈍らせる誰かの理屈

「なんとなく」が脳の合理的判断だとわかっても、実際の決断では迷ってばかり……。やっぱり直感を手放しで信じるのは難しい。それはなぜだろう。リスクを負いたくないから? 失敗するのが怖いから? ……たぶんどっちも正解。誰だって失敗するのはイヤに決まってる。自分が傷つかないように、より確実な理由や根拠を求めたがるのも当たり前のことだ。

そんな私たちが迷ったときにとる行動といえば、信頼できる友人に相談するというもの。でも、かえっていろいろな意見に惑わされて自分がどうしたいかわからなくなってしまったことはない?

私たちはともすると、怖さのあまり、物事の決定権を誰かに渡してしまいたくなることがある。でも、この考え方自体が実は直感力を曇らせてしまう最大の敵なのだ。

心のどこかでは「Aだ」と確信していても、他人の意見や世間体に揺さぶられ、自分の「直感」と誰かの「理屈」を天秤にかけては迷ってしまう。理屈の土俵では「なんとなく」としか説明できない直感はきわめて不利だ。だけど、誰かの理屈や幸せの基準を自分に適用しても、後悔の恐怖や不安からは決して逃げられない。自分の「なんとなく」を信じること。直感を否定するのではなく、その根拠を支える理論を自分で見出そうとすること。それが、不安から自由になった幸せを手にいれられる近道なのだ。