ニッポンのSEX年表

現在の「愛」つまり「LOVE」とは、
明治時代に輸入された価値観。
愛とセックスをめぐる、
ニッポンの歴史をひも解いてみよう。

セックスがタブーになったのは明治時代から!?

性の乱れが嘆かれる現代だけど、実は結婚前のセックスや同性愛がタブーになったのはここ100年くらいのことらしい。明治時代以前の日本では、今よりずっと性にオープンだったのだ。たとえば、多くの戦国武将が「小姓」という性的役割を兼ねる美しい少年を侍らせていたのはよく知られているし、江戸時代にもセックスしたからといって「結婚して責任をとる」なんて概念はなかった。おまけに同性愛も認められていて、男性同士のセックスを描いた春画も多く売られていたらしい。唯一タブーとされたのは、既婚女性の浮気のみ。これは血筋の継承を重んじる文化的背景から、子どもの父親を限定する手段がなかったためだ。気が合う相手と気軽にセックスを楽しんできたニッポン人。明治の文明開化とともにセックスは野蛮で恥ずべきことになってしまったけれど、長い歴史を紐解いてみれば、私たちの先祖がセックスの素晴らしさを知っていたことがよくわかる。

時代背景-出来事
明治元年1868-
男女混浴の禁止
未成年者喫煙禁止法公布
夏目漱石が英国留学
1900-
-1934オカモトがラテックス製コンドームの製造・販売を開始
真珠湾攻撃1941-
第二次世界大戦終結1945日本最初のゲイバーが新橋にオープン
国民学校が男女共学に1946-
-1952美輪明弘、17歳でシャンソン歌手としてデビュー 
売春防止法施行1958-
ベトナム戦争勃発
安保闘争
1960-
フォークブーム1969ニューヨークのゲイバーへの踏み込み調査に、同性愛者らが蜂起。同性愛者らの権利獲得運動の転換点となった事件と言われる
-1971日本初のゲイ向け雑誌 『薔薇族』創刊
-1975おすぎとピーコデビュー
ゲイブーム
エイズが社会問題に
1980-
バブル全盛1989「an・an」が初めてのセックス特集
湾岸戦争1990-
ジュリアナ東京オープン1991宮沢りえがヌード写真集「SantaFe」を発売
ドラマ「東京ラブストーリー」(フジ系)放送。「セックスしよ」のセリフが話題に
Tバックブーム1992「ギルガメッシュナイト」に飯島愛が登場
マドンナのヌード写真集「SEX」発売
-1993同性愛が描かれたドラマ 『同窓会』(日テレ系)放映
「援助交際」が流行語大賞に1996石田純一「不倫は文化」発言
-1998米国のテレビドラマ「Sex and the City」放送開始
癒し系ブーム
男女雇用機会均等法改正
1999-
-2000新宿2丁目でゲイ・レズビアンのイベント「レインボー祭」始まる
小泉内閣発足2001-
出会い系サイト規制法公布2003酒井順子「負け犬の遠吠え」がベストセラーに
-2006石原慎太郎知事が「二丁目を潰す」「ナマコとオカマは嫌い」発言
「エロコト」発行(編集長は坂本龍一)
『おネエ★MANS!』放送開始で、IKKOが大ブレイク
「Sex and the City」映画公開。世界的大ヒットとなる
婚活ブーム2009-

女性がセックスを語り出したのは
「an・an」が先陣?

1970年創刊の女性誌「an・an」が初めてセックス特集を出したのは1989年のこと。以来ほぼ毎年、現在まで続く人気企画となった。第1回目は「セックスできれいになる」。内容は、男性俳優やミュージシャンにインタビューをしたり、避妊法を紹介したり意外とフツー。10年経った今年は、マスターベーションに注目したり、官能小説CDを付録につけたりと大分過激に。1989年当時カルチャーを牽引していた「an・an」がセックス特集を組んだこと自体に意味があったといえるのかも。

「負け犬」から「婚活」へ

2003年、酒井順子によるベストセラーエッセイ『負け犬の遠吠え』から誕生した「負け犬」という言葉がブームに。バブル時代を謳歌し、結婚や家庭より仕事に生きがいを見出した30代超の未婚女性の生き方が注目される。そして今や時代は「婚活」ブームへ。ちょっと上の負け犬世代を見て危機を感じた新30代が、婚活に躍起になっている!? 愛やセックス、結婚への意識が変われば、女性の求めるものも変化する。さあ、婚活の次に来るものは?

時代によって、セックスや愛、そして結婚のカタチはコロコロ変化する。マスコミや時代が作った価値観ばかりに流されずに、ラブな相手をしっかり見つめることなのかも。