「今すぐ飛行機に飛び乗りたい!」そんな衝動にかられる一冊。でも、この本で紹介されている旅先はいわゆる観光地じゃない。インドにアフリカにメキシコ。しかも、テーマにしているのは、その場所をするっと通り過ぎるだけじゃなく、何かを「学ぶ」旅だ。
ページを開けば、ガイドブックでは見たことのないような土埃いっぱいの町並みや、不機嫌そうな現地の人の写真までが目に飛び込んでくる。実際に行ったことはないけれど、自分が旅をしたときの写真を見返しているみたいなリアルがそこにあって、なんだかすごくドキドキした。とびきりの笑顔を見せる子どもたちの表情は、ぐしょぐしょの鼻水まで輝いて見えるから不思議だなあ。
インドのバラナシで「学校を建てたい」というマルコと出会った自由人・高橋歩と編集長の池田伸は、その夢にのっかることを決意する。「インドまでの往復交通費は自腹」。そんな条件でボランティアを募り、一行はインドへ。実際に自分たちの手でレンガを積み上げ、1カ月をかけて1つの学校を作りあげてしまうのだ。
特集ではその試行錯誤の様子が「すげぇ! サイコー!!」「さすがの俺も一瞬、ブチキレて」なんていう高橋歩らしい言葉でつづられる。これがまた、1人の男が何かをしようと決意して、それを達成させるまで何にどう悩むのか、その気持ちの変化が手にとるようにわかってとにかくおもしろい。
「資金を出すだけじゃつまらないから、自分たちの手でつくっちゃえ! だって楽しいじゃん」っていうやり方も、肩に力の入りやすい私にはちょっとした憧れ。旅先だけじゃなくて、毎日の中心に「楽しむ」ことを置いてみたら、もっといろんなことがスムーズになるのかもね。そんな元気のタネが見つかる一冊です。……それにしても、ああ、旅に出たい!!

- 旅学(大型本)
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ISBN-10: 4902256150
ISBN-13: 978-4902256154
発売日: 2008/08
商品の寸法: 29.4 x 23 x 1.6 cm 価格: 1,750円 (税込)
タイトルにもなっている「ブラッド・ダイヤモンド」とは、紛争の資金調達のために闇ルートで取引されるダイヤモンドのこと。
その名のとおり、この一粒のダイヤをめぐって大量の「血」が流されるこの物語は、アフリカのシエラレオネで反政府勢力のRUF(革命統一戦線 Revolutionary United Front)に村を襲われた1人の黒人漁師ソロモン(ジャイモン・フンスー)が、鳥の卵大もあるピンクダイヤの原石を見つけることから始まる。これを知った白人傭兵のアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、ソロモンが隠したこのダイヤを奪ってアフリカを出る切符にしようと企むが……。
監督は「ラスト・サムライ」のエドワード・ズウィックだし、泥臭さ満点のディカプリオも魅力的。ダイヤをめぐるサスペンスは飽きさせないし、エンターテインメントとして楽しめる。
でも、この映画みたいに、死や戦争、虐殺を扱った作品をわざわざ手に取るのはなかなか勇気のいることかもしれない。目をそむけたくなるようなシーンもたくさんある。晴れた休日に鼻歌まじりで観ることができないのは確かだ。
でもでも、こうして武器などの資金調達のために採掘され売られたダイヤモンドの行きつく先が、「給料3カ月分」にときめく私たちなのかもしれないとしたら?
その指に光るダイヤをめぐって、血が流されていたとしたら……?
この問いかけにちょっとでも心が動いたなら、そのモヤモヤが消えないうちにぜひ観てみて!

- ブラッド・ダイヤモンド(DVD・2枚組)
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発売日:2007/06
品番:DLV -Y11762
価格:3,980 円(税込)
本編:134分


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- まつざき みわこ
- (complex gala.編集長)
- 「ソフト面」の編集を担当するフリーライター。エンタメ系から小難しい系までいける理論派だが、感情が先走るクセがあり、時折フリーズする。必殺技はベリーダンスだが恥ずかしがって披露しないという、これまたアンビバレンスな彼女である。
- ・ブログ:虹色玉虫





