徹夜で仕事をすれば電気は一晩中付けっ放し。校正、校正で紙は使い放題。
夜食だとコンビニに走れば、かさばる弁当のプラ容器とも割り箸とも、たった1度でさようなら。
私が必死になって頑張れば頑張るほど、まったくもって地球に優しくない……。
地球も自分もいたわれない、そんな私の甘美なひとときと言えばチョコレート。
世の中を思いやれるような心の余裕を生むために、この深くて甘いチョコレートに救いの手を伸ばしている。でも、実は、その甘いチョコレートさえも、誰かの涙で出来ていたら? それも、コドモの。
児童労働と言う問題があるのは知っていたけれど、貧しいのに職があるだけ幸せなんでしょ? と思っていた私には衝撃的な内容。学校にも行けず、違法を逆手に取られて低賃金で重労働を強いられているなんて。
カカオの木に何の命綱も付けずに登らされては、ただひらすらにその実を収穫するだけの子どもたち。手にしたカカオの実がこの甘い甘いチョコレートになることを知らない。もちろん、命をかけて採ったそのチョコレートがたった5秒で消費されてしまうことも。
他にも暗がりの中でサッカーボールを縫いつづけるインドの子どもたちや、たった8才の売春婦、借金のカタに売り飛ばされ奴隷にされた少年……
安いものには理由がある。原価が安いから、無駄のないシステムが出来てるから、労働力が安いから……
この本は子供にも読みやすく書いてあり、それだけに読んだ後には「いったい私に何ができるんだ!」という憤りを保障します。こういう真実系の本にはそんな憤りの出口がないのがとっても不満。とりあえず私はチョコレートにまつわる黒い歴史の本を休み休み読んでいます。
ホント重いから、休み休み、ね。

- わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。—児童労働者とよばれる2億1800万人の子どもたち(単行本)
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単行本: 174ページ
ISBN-10: 4772604014
ISBN-13: 978-4772604017
発売日: 2007/11
商品の寸法: 21.4 x 15.6 x 3.6 cm
価格 : 1,365円(税込)
今回の特集でインタビューさせていただいたユニセフ職員の渋谷さんは、ツチ族とフツ族の抗争があったブルンジで教育のコーディネーターをされていた……ということで重い腰上げて観てみた。
実は、1年ほど前にレンタルビデオ店で「ホテル・ルワンダ」を借りてみたものの、そんな重い話を受け入れられる余裕がなく、再生10分後にはスヤスヤ寝息を立て、終いには観ずに返却してしまった。
でも今回は、インタビューにご協力いただくわけで「仕事だ!」と思い、気合いを入れて覚悟を決める。同じDVDを借りるのはなんとなく気が引けたので、そのとき準新作だった「ルワンダの涙」を借りて来た。
主人公はイギリス出身の白人青年ジョー。自分だったら何か変えられるのではないかという強い信念を持ち、海外青年協力隊として現地で(どちらかというと熱血気味に)教鞭をとる。平和な日常がそのまま続くと思われていたが、突然フツ族による、かつて支配層だった少数派ツチ族の追放を目的とした大虐殺が始まる。
検問では昨日まで親友と信じていたフツ族のスタッフが血だらけの鎌を持ち、平然と虐殺を行う側になっている。英国テレビ局BBCの友人を訪ね、メディアの力を使って虐殺の惨劇を世界に伝えようとしても、視聴者が知りたいのは「そんな危険なところにいる英国人は大丈夫か」。本当に伝えたい惨劇は放送できない。そして、戦渦に惨殺され行く黒い肌の人々を見て、結局どこかで他人事に感じてしまう……やがて、想像を絶する地獄絵図に正義感の強いジョーでさえこう考えるようになる。「自分だけでも、助かれば」と。
映画製作に関わったスタッフは、実際にその学校の虐殺現場に居合わせて惨劇を目の当たりにしたツチ族たち。ボーナストラックではこの映画製作に関わった気持ちを語っている。「たくさんの家族を失ったあの日のことは、忘れられないけれど、誰も恨んではいない」。
ルワンダで大虐殺があった日、私は17才でそんなことは全く知らず、アルバイトで稼いだお小遣いを手にお洋服を買いあさる日々を過ごしていた。
映画を観終わった後に月を見上げて感じた「どうしろっていうんだ…」という諦めにも似た敗北感……あまりにも無力で、自分のことしか考えてなくて、「かわいそう」とか「大変だな」とか「なんとかできないかしら」って思いを凌駕する虚無感。
それは全然楽しくないけど、「知らない方が幸せ」と背を向け続けてるよりはきっと楽なはず。
だって女は度胸だもの。知らないのなら今から、知っていこうよ、大変なことも。

- ルワンダの涙(DVD)
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発売日:2007/09
ASIN:B000TCU4JG
価格:3,990 円(税込)
本編:115分


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- コヤナギ ユウ
- (yours-storeダイヒョー)
- イラストレーター・デザイナー・プランナー、株式会社yours-store代表。趣味が趣味に留められず「始めることが大切」と見切り発車し、「続けることがいちばん大切」と雪だるま式に人を巻き込む。登山とカメラが今の趣味で雑誌マニア。社会科見学先でハンカチーフを集めている。
- ・ブログ:i live you!





