「宝くじで2億円当てたらどうする?」
この間、友人とこんな話になった。
サラリーマンが一生で稼げる給料の総額といわれる2億円。そんな大金が一夜で手に入ったら?
「そんなもん、次の日には仕事を辞めて、即世界一周の旅に出て、一生遊んで暮らすに決まってんじゃん!じゃんじゃん!」そう言いかけた私に、心の中の自分が突っ込んだ。 「それって、本心?」と。
海外旅行に出かけるのまでは、たぶん本当。
でも、遊び疲れたその後、私はやっぱりまた仕事をしたくなるんじゃないかと思うのだ。たとえ働く必要がないほど十分なお金が手に入ったとしても。
そんなことを考えて、はたと気づいた。
私が働くことのゴールは「お金持ちになること」じゃないのかも。
私は「仕事ができるようになりたい」のだ。
できるようになって成功したい。認められたい。
働くのって逃げだしたくなるくらい辛いときもあるけど、やっぱりおおむね楽しいんだよね。成功して思い通りのものが作れるようになったら、もっとおもしろいに違いない。ああ、成り上がりたい成り上がりたい……。
そんな私にヒントをくれた本がこれ。
思想家から科学者、アスリートや芸術家まで、誰もが認める成功者たちが語る「仕事哲学」だ。
こういう類のものは大抵「上から目線」で説教くさいものが多いのだが、これは違った。壁にぶち当たったときのリアルな感情、それをどう乗り越えて成功を勝ち取ったのか、泥臭くて、人間くさいドラマに興味をそそられる。
しかも、さすが一流人物たちの半生だけあって、ぶち当たる壁の高いこと!
そんな壮絶な苦労話を聴かされたら「私の苦労なんてなんぼのもんじゃい!」と恥ずかしくなってしまう。
「食うに困らないように生きていくのが君の人生か」
貧乏のどん底から成り上がった矢沢永吉のこの問いに、あなたならどう答える?

- 仕事力 紅版(書籍)
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ISBN-10:4022505583
ISBN-13:978-4022505583
発行日:2009/03
価格:1,680円(税込)
お金だけでは、生きていけない。
けれど、お金がなくては生きていけない。
これが今の私のリアルだ。
この本で語られるのは、漫画家・西原理恵子が体験した「貧乏のリアル」。
読み終えると、全力疾走した後のような何ともいえないドキドキが止まらずどっと疲れてしまった。西原の言葉ひとつひとつにほとばしる「お金で人が変わってしまう恐怖」にしばらく緊張が解けない。
借金を重ねた父親の自殺、退学処分に納得できず高校時代に起こした裁判、ギャンブル依存症……。お金にまつわる身を切るような失敗や挫折を味わいながら、西原は有名な漫画家へと成り上がった。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」とはよく言うけれど、何もそこまで……と思うくらいとにかく強烈な苦労を乗り越えた西原。だからこそ、そんな彼女が語る「カネ」の哲学は目からウロコの連続なのだ。
西原が成功できたのは、貧乏時代に感じた社会に対する「何かおかしい」「変だ」という怒りや不満があったからなのかもしれない。
「苦労」をすることは、世の中に対して「何かおかしい」「変だ」と感じられるアンテナを磨く作業だ。特にモノをつくる仕事では、その違和感や怒りが創作の原動力にもなる。
もしかしたら、思い通りにならないことをちょっと抱えている方が、仕事も人生も断然面白くなるのかもしれないぞ。この本を読んでそんなことを思った。
「成功」は「苦労」を乗り越えたところにあるもの。
だけど、買ってでもしたい「苦労」は決してお金で買うことができない。
成功できる人は、乗り越えるべき苦労に出会える強運も持ち合わせているに違いない。

- この世でいちばん大事な「カネ」の話(書籍)
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ISBN-10:4652078404
ISBN-13:978-4652078402
発行日:2008/11
価格:1,365円(税込)


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- まつざき みわこ
- (complex gala.編集長)
- 「ソフト面」の編集を担当するフリーライター。エンタメ系から小難しい系までいける理論派だが、感情が先走るクセがあり、時折フリーズする。必殺技はベリーダンスだが恥ずかしがって披露しないという、これまたアンビバレンスな彼女である。
- ・ブログ:虹色玉虫





