「世の中金じゃない」なんてーのは
そこそこ金持ってるバカが言い出した戯言だ

コヤナギ社長から「お金」について何でもイイからコラムを書けって言われたのですが、昨日も朝まで飲んでしまって、さっき(昼1時)に起きたんですが、まったくノーアイデアで、何を書いたらイイのかサッパリなんですが、あと1時間ほどで飲みに行く時間になってしまうんでね、なんか書かなきゃいけないとパソコンを開いたはいいものの、mixiやブログ見てて早1時間が経過。
しかし、いつも金を借りてる身分なので原稿落とすわけにもいかず、なんとか今100ワードくらい まで来たわけなんですが。

ちょうど今、実家に帰って来てまして。
朝起きるとゴハン出てくるし、服は脱ぎ捨てておけば次の日には洗濯されてキレイにたたまれてるし、ちょっと遠出するのもクルマでブーンと行けちゃう。1日起きて動いてても¥1も使わない。
千葉のハズレの過疎化が進むイナカ町にはノンビ〜リしたダル〜い空気が流れてて、オレらが日々血肉をそそぎ身を削ってる印刷物やファッションが大して機能しなくなる。
戦わなくてもそれなりに生きていけちゃうから、たった2〜3日居るだけで、戦う気が失せてくる。
あと1週間も居たらなーんもする気がなくなっちゃいそうなので、いつも3〜4日ノンビリしたら、逃げるように東京へ戻るのだ。
高速バスでが江戸川を渡り、高層ビル群が見えてくると、なんだかホっとする。
東京へ出て今年で12年目。ついに実家が「行く」ところで、東京が「帰る」ところになってしまった。

オレらみたいなダメ人間は、ある程度の家賃払って、イチ個人として自立した状態をつくり、戦わなくちゃ死んでしまう状況にムリヤリ自分を追い込まなきゃ、今みたいな三文デザインや雑文でしのぎを削ることはできないようだ。

高校出てから12年ほど、金には常に困ってるんですが、ココ最近はさらにヒドイ。
20代は、7〜8万の家賃払えて、牛丼食って週末飲みにいければそれでよかったけど、ついにオイラも30代突入。月々15〜20万くらいの収入じゃこの東京(まち)じゃ立ってられない。
20代と30代じゃ「喰う」ための金額が変わってくる。

今まで無視し続けてた年金やら住民税やら払わなくちゃなんないし、多少の貯金はしなくちゃなんないし、親のことや結婚のことや、ある程度将来のことも考え出さないとならない。
現時点はまだ1つも出来てないけど、どーやら「喰う」ための金額は「年齢と比例する」らしい。
現状、月に30万くらいもらえれば万々歳なんですがね、Tシャツも昔みたいにゃ売れないこんな世の中、なかなかそうはいかない現実問題。

東京のオシャレ〜な事務所でカチカチパソコンやってるだけじゃ30代は「喰う」ことできないから、こんなド田舎まで来て、農家のパッケージデザインやら同級生の美容室のカンバンデザインやらでどーにか稼ぎを年齢と比例させてるワケなんですが。
とは言いつつも、せっかく帰ってきたし刺身でも・・・と出かけ、朝帰ってくるとサイフから1万円札が消えているワケでして。

「世の中金じゃない」なんてーのはそこそこ金持ってるバカが言い出した戯言で、たぶん、「世の中8割は金」でできてる。特に東京は9割以上が金でできてる。
残りの1〜2割を大切にやっていきたいとは思いつつも、金がなきゃあそんなことも言ってられない30歳の春。

そろそろ飲みに行く時間なのでこのくらいで良いでしょうか。
一応、打ち合わせin居酒屋という名目なので、「今日、このためにワザワザ東京から来ました」的なのを随所でアピールしつつ、最後は「イイよ、今日はワザワザ来てもらったから、オレ出すよ」と言ってもらうのをコッソリ期待しつつ。(一応サイフを出すフリはもう慣れた)
まあでも結局そのあと2軒目3軒目行っちゃうから意味ないんだけどね。

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オオヤギみき
オオヤギみき
(HEADGOONIE ファッションデザイナー・東京10:45編集長)
1978年、千葉県銚子市生まれ。フリーペーパー『東京10:45』編集長、『ヘッドグーニー』デザイナー、出版レーベル『アドベンチャーブックス』編集長。2001年、退屈な毎日に飽きちゃったフリーター、ニート、ダメ人間たちによって発足した原宿オチコボレデザイン集団・TOKYOGOONIEZの船長。著書に「就職しないで生きる! それでもお店を作りたい人のためのガイドブック」(飛鳥新社・04年)「東京10:45 COMPLETE BOOK」「東京退屈日記」(ともにアドベンチャーブックス・08年)がある。2009年4月20日には新刊「作って売って喰う! HEADGOONIE T-SHIRTS BOOK」が発売される。
東京10:45