小学校卒業から約20年後の同窓会。
あの頃は想像していなかった「大人」が、そこに居た。
3年前の正月、地元・大阪で小学6年生のクラスメイトを集めて同窓会をした。
きっかけはズバリ、酒の勢い。
小学校の同級生と再会して、男女4人で飲んでいたところ、昔話に花が咲いて「ど〜せなら、みんなを集めてしまおう」ってコトになったのだ。
まずは小学校の担任だったゾーコ(あだ名)先生の電話番号を突き止め、先生を呼び出す。クラスメイトは小学校当時の記憶を辿り、実家へ行き、チャイムを鳴らしてまわった。
ピンポーン。出てきたオカンにひと言。「○○ちゃん、いますか?」…懐かしい…。
ゲリラだったにも関わらず、集まったのは13人。どんだけヒマやねん。
うち、既婚者1名のみ。そりゃヒマだわな。
そして、みんなで初めて酒を飲み、初めて仕事の話をした。
余談ですが、私の勝手な持論は「子供のときに得意だった教科は、今でも好きなことにつながっている」というもの。それを考察するいい機会でもあった。
話を聞いて行くとやっぱり、それぞれの職業に、当時のキャラや得意分野が反映されている。
まず、男子。
家がお金持ちで、中学から進学校に進んだオカヤマンキンタン(あだ名)は歯科医になっていた。彼は当時の夢も「医者」だった。ブレない男だ。
勉強が苦手で奔放で先生に怒られまくっていたアキヨ(あだ名)は、電気配線工事会社の社長に。当時の彼の夢は「バナナ」だったけど、人間としてきちんと生きていて何よりだ。
いじめっ子で運動神経抜群だったジャガイモ(あだ名)は消防士に。彼曰く、クラスでいじめられっ子だったタカ君(この日、欠席)も消防士になっているとか。だけど自分は大学卒、タカ君は高卒で消防士に。年は同じでも職場では先輩になる。「たまにきついことを言われて凹む」とグチっていた。完全に立場、逆転してますなぁ。
そして。ちびっこキャラのカクヤン(あだ名)はマッサージ師、勉強が苦手だったマツリン(あだ名)は一芸を極めてシステムエンジニアに、両親がオリンピック選手のヤー君は、水泳のコーチとして選手を育てる立場になっていた。いじられキャラのオクヤン(あだ名)は出会い系サイトで出会った女の子に騙されつつも、近所のスーパーの正社員として働いている。
そして、女子。
小学校の先生が夢だったチエちゃんは保育士に。面白キャラのシポリン(あだ名)はファミレスの店長に。勉強ができて、真面目だったトンチャン(あだ名)はOLに。
ちなみにこの同窓会の言い出しっぺ、私とアキちゃんは、大阪を離れて東京とアメリカ在住。今思えば昔っから私達は、興味が外を向いていたと思う。
そして担任だったゾーコ(あだ名)先生は現在、教頭に。いつの間にか、離婚していた…これは予想外!
この日、みんなに会って思った。
20年前の私たちは、もっと大きな夢をただ無邪気に思い描いていた。宇宙飛行士とか、プロ野球選手とか?
けど、そんな人はいない。けどけど、後悔しながら生きている人はひとりとしていなかった。
これって、この20年の間に夢が現実とすり合わされて、きちんと落ち着くところに落ち着いたんだと思う。そういう面でも、私達は大人になったんじゃないかな。
ちなみに。 私の小学校のときの夢は「漫画家」だった(漫画の挫折は18歳くらい)。今は、漫画家ではないけど、何だかんだで結局、描く仕事に就いている。やっぱり子供の頃に好きだった事って、無意識だし、原点なんじゃないかな〜。みなさん、どうでしょ?
このゲリラ同窓会をきっかけに、毎年、正月は地元で同窓会を開くことになり、3回ばかり開かれた。たった3年では大きな変化は見られなかったけど、また10年後には、みんなの仕事や生活環境が大きく変わっているかもしれない。始発点を大人にして、さらに大人へ進んでいくと、どんな風に変わっていくのか。
これもまた、見物だなと思う。


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- 高橋カオリ
- (イラストレーター&ライター)
- 大阪府出身。出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーイラストレーター&ライターに。現在、雑誌・Web・広告などを中心に活動中。得意分野はイラスト&文のレポート記事やマンガレポート記事。趣味:旅行。好きなモノ:水辺ギリギリに建つ建造物。
- ・Webサイト:Kaoring Kitchen





