- i002
- コヤナギユウ(yours-store)
働くオンナの5年間、
ブログ「i live you!」の傑作を再構成
i REwrite you!
不器用を越えた「病的」なぼけっぷりに
自分を労ってやるべきか、いやそれは否

写真はまだ自宅で仕事していた時のワーキングハイな2006年の私、ちなみにPCに付属したカメラで思い立って自分撮り。もちろん誰もいない。
イラストを書いたりデザインをしたりしていると「器用そうだね」と言われる。
それはまったくの誤解で、封書を開けようとして中の書類まで破ってしまうことは日常茶飯事だし、値札シール剥がしなんて成功したためしがない。
というわけで、指先が器用かと聞かれれば不器用なんだけど、その他のことについてはわりと容量いい方だと思っていた。
雑誌を読みながらテレビは見れないけれど、洗い物しながらご飯は作れるし、こうやって日記を書きながら仕事もできるし(笑)、さらに恋の別れ間際の込み入った話をしながら仕事のメールだって、女子としては残念ながら打てる。
でも時折、そんな偉業(?)の反動か、病的にぼけている時がある。
この間は目の周りをポイントメイク落としで済ませて、入浴と一緒に化粧を落とそうと、おもむろに握りしめていたのは歯磨き粉のチューブ。
「いけない、いけない」と独り言を言いながら浴槽でメイク落とし。
でもこんなのは序の口。
入浴というのは毎日のことだから、誰にでも「一連の流れ」が染み付いていると思う。私の場合、メイクオフ→洗髪→ボディ→洗顔という具合だ。
いつものように頭を洗うだろう思っていたのに、気がついたら両手は身体を洗うボディタオルを泡立てていた。
ビックリした。
マンガみたいに「は!」って気がついた。記憶喪失みたいに。
そいけないいけない、とボディタオルを脇によけてシャンプーを手に取る。
泡立てた髪を洗い流しておもむろに泡立てたボディタオルを、あろうことか頭にのっけて、ごく自然に擦り出しそうになってビックリ。
え? ツルピカのおじさん的な?!
動作に近似性のある歯磨き粉と洗顔フォームを間違えるなんて比じゃないぞ。
しかもこの後顔を洗ったのか分からなくなって2度洗った。
しかし、こんなのすらまだ甘い。
なんてったって「病的」だ。
マスカラを落とそうとポイントメイク落としを手にとる。
コットンに含ませてまぶたに5秒当てて、すっと滑らせるとコットンにまつげのシルエットが浮かび上がるくらいするっと落ちる、お気に入りのポイントメイク落としだ。
控えめなローズの香りが毎日使うものなのでうれしい。
いつものようにコットンに含ませて、まぶたに5秒当てて、スルッと……いかない。ズズズッと削り落とすような感触だ。
“なんか、滑りが悪いなぁ…”
コットンへ含ませる量が少なかったのかと思って、もう少し多めにとる。
まぶたに含ませながら、ぼんやりとした思考ながら考える。
“なんで「ズズズ」なんてコットンが軋むんだ”
“あ、目に入った。痛い”
“痛い! 痛い!”
“っていうか熱い!!”
“疲れてるんだなぁ。
こんなに目が痛いの初めてだ”
“痛くないメイク落としなのに”
“はー、目が痛い。やっと両目落ちた”
コットンに目を落とす。
“なんかあんまり化粧がついてないな”
“落ちてないのかな”
“オレンジのにおいがするな”
“?”
“オレンジ??”
控えめなローズの香りがするはずのコットンから、
オレンジの香りがし、初めてコットンとは反対の手に持った瓶を確認した。
“オレンジ、オイル……”
ネイルリムーーーーバーーーーーじゃないっかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
やっと気がついて洗面台に猛ダッシュ!!
そうと気がついたら、もう、目が燃えるように痛い!
でも「病的にぼけてる」から、痛い目を堪えてクレンジングでベースメイクを落とし、泣きながら洗顔料を洗顔ネットに取り分けて、ちゃーんと泡立てて洗顔……
自分の優先順位が分からない。
で、次の日は鏡もちみたいなまぶたになりました。
最近は無謀な部屋の模様替えで、空中にキーボードを妄想し、本気で「?(Ctrl)+Z」(Undo)を探したりしてまっす。
そこまで疲れている自分を労ってやるべきか、いやそれは否。
ネタであればいいのに。
オリジナル投稿(2004.04.12 Monday 18:58)
不器用


-
- コヤナギ ユウ
- (yours-storeダイヒョー)
- イラストレーター・デザイナー・プランナー、株式会社yours-store代表。趣味が趣味に留められず「始めることが大切」と見切り発車し、「続けることがいちばん大切」と雪だるま式に人を巻き込む。登山とカメラが今の趣味で雑誌マニア。社会科見学先でハンカチーフを集めている。
- ・ブログ:i live you!

-

- i006
- 江戸風呂上等!
銭湯のお作法十箇条

- i007
- キツすぎた富士登山に
格言が降る


































