汚水とごたーいめーん!
にっくき油玉も登場

どんな方法で、魚が住めるような水にまで再生させるのかを見ていこう。

まず、家庭や工場から出た汚水は、血管のように張り巡らされた下水管を通って、雨水とまざりながら施設へ到着。再生センターに汚水が着いたらポンプで吸い上げて高い位置へ。


25メートルプール満杯の水を2分で吸い上げちゃう超強力ポンプ! 吸い込まれたら大変

まず最初に流れ込むのが「沈砂池」だ。ここで大きなゴミを取り除き、土砂類を沈殿させる。


普段は蓋をしているが、特別にじゃばらオープン! 工場みたいに大きな施設だ

それからまたポンプで吸い上げて、次の「第一沈殿池」へ。
「第一沈殿池」では、毎秒1.8メートルの早さで流れついた汚水を、毎秒30センチの超スローにして、下水に含まれる沈みやすい汚れを沈殿させる。2〜3時間かけて、ゆっくりコトコト。

そしてついに、あの子と再会できるかもしれないチャンス到来!
開け、汚水への扉!


ここで沈殿した汚泥は「汚泥処理施設」で処理される。巨大脱水機で水分を抜いて、焼却。その灰は、セメントや建設資材などに再利用しまーす

恐る恐る覗きこんでみるけど、臭いもそんなにしないし、思ったほど汚くない。よーく探してはみたけれど、それらしきものは(当然)発見できず。対面はかなわなかったが、リアルな下水を見ることができたのでよしとしよう。

 その代り、油が冷えて固まったオイルボールが浮かんでいるのを発見。

水をきれいにしようとするとき、油は天敵だ。血管のように東京の地下をめぐる下水にとって、油はコレステロールのようなもの。汚物とともに管の側面にこびりつき、水の流れを悪くし、このあとに出てくる微生物くんたちの働きも弱めてしまう。ほんのちょっとの油も、まとまると厄介だ。

ミートボール、べースボール、ドラゴンボールと、大抵「ボール」がつくものは強そうだが、オイルボールの気持ち悪さも格別。悪玉そのものだ。こんなものが下水にぷかぷか浮いているなんて、まさに百聞は一見にしかず。キッチンから油を流すのはもうやめよう、と固く心に誓った。油をなるべく使わないで作るダイエット料理は、自分にも下水にも優しいのね。


これは展示用のもの。油は、1.使い切る 2.油汚れは拭き取ってから洗う 3.吸い取って燃えるごみとして捨てる 4.リサイクルする のが大切なのだよ