今年はいくら稼いだか。
年の瀬が迫ると出費がかさむこともあり
わが年収をふと振り返る。
雇われライターは貧乏だ。
ライターだけじゃない、カメラマンもデザイナーも
生活には常に“節約”の文字がちらついている。
たとえばこんな具合だ。


年上の女性カメラマンとお茶をした帰りぎわ、
未使用のコーヒーフレッシュ
(使いきりのコーヒーミルク)を見ながら彼女が言うのだ。
「私もこういうのを持ち帰って節約しなきゃなぁ・・・」
でも彼女は自宅ではコーヒーを飲まない人だったはず。
家でコーヒー飲むようになったんですか?


「いや、飲まないよ。
 ただ、友達のデザイナーが、これをたくさん集めて……

       カルボナーラつくったって。」


・・・・・・・泣いても、いいですよ。


そんなわけで、より自由な仕事と収入増を夢見て
カメラマンやデザイナーやライターはやがて独立を考える。
しかし職業によらず、女性が本気で仕事しようと思うとき
こんな不安がチラッとよぎらないだろうか。


——社会で成功すれば収入は上がるだろうけど、
自立しすぎると男性にモテなくなるのでは。


なんとあさましい妄想!
そもそも現状(貧乏)でもモテてないじゃん!
この、カルボナーラめ!(それは私じゃないったら!)


などと罵倒されるのが恐ろしく、
そんなイヤラシい不安を口に出せなかった私に
意外な答えを教えてくれた本がある。
著者は話題の経済評論家・勝間和代さんだ。


勝間さんのいう自立した女性の3条件は、
1.年収600万円以上稼ぐ
2.愛してくれる男がいる
3.年をとってなお輝く


うんうん分かるそう思う。
大事なのはこの先だ。


「年収600万円以上稼げる女になれば出会う男の質が変わる。
 年収を300万とか400万円程度であきらめているから、
いい男に出会えないのだ」


年収を300万とか400万円程度であきらめているから、
いい男に出会えないのだ・・・・・


WAO!
たぶん、絶対、その通り!(年収300もアヤシイし!)
と、
素直な(先のなかった)私はこれが最後のひと押しとなり、
お世話になった事務所を退職してこの春、独立した。
結果、収入は増え、誤解をおそれずに言えば、
出会う人(との関係性)の質は変わりつつある。


とはいえ、道のりは遠い。
「社会的成功=いい男ゲット」説が真実か否か
年収600万円を実現できるまで見極められないという
同書のカラクリに気づきつつ、
そんなことより、さっき大変な記事を発見した。
「コーヒーフレッシュ」と検索したら、


“生クリームだと勘違いしている人が多いが、ぜんぜん違う”


せんぱい、
カルボナーラ作っちゃだめ!!!


ともあれ、
『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』
社会で前を向くために読んで損のない一冊。


勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド

勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド(新書)
著者:勝間 和代
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
ISBN-10:488759626X
ISBN-13:978-4887596269
発売日:2008/3/1
価格:1,050円(税込)

「どけんかせんとかん!」
って、いきなり方言使ってから。
さすが芸人、ほんとPRウマイよなぁ〜
同じ九州人だが、私は選挙中から東国原知事のことを
少しナナメに見ていた。


その本気を知ったのは著作の『知事の世界』を読んでから。
知事の“収入”と納めている“税金”の額に驚いたのだ。


少し長いが、そのまま読んだ方が分かりやすいと思うので
以下、同書より抜粋。
******************************
宮崎県知事の給料は月給124万円と決まっている。
しかし、この財政難に全額を受け取るわけにはいかないと考え、10パーセントカットを申し出た。その後、2月の定例県議会で20パーセントカットを申し出て、現在は99万2000円である。賞与は6月が238万800円、12月が260万4000円だった。
 07年11月に裏金問題の最終報告が出たので、その責任をとった減給処分や返還金もあって、07年に県からいただいた給与の合計は約1440万円だ。
 僕には県からいただく給料とは別に、テレビ出演料や著作の印税、講演料、雑誌等のインタビューの謝礼などもある。講演などは無報酬にすると、寄付行為にあたって公職選挙法に抵触するのだ。これらの所得を合計すると、07年度は約2900万円になった。およそ半分は単著、共著を含めた書籍の印税だった。
 確定申告もちゃんとすませ、住民税約400万円と所得税約1200万円の合計約1600万円を納税している。
 僕は「自分の給与は自ら納税したぶんでまかなう」とたびたび口にしてきたが、納税額が県からの給与を上まわったので目標達成できたとひと安心している。
**********************(『知事の世界』P85-86より引用)


県からの給与1440万円、住民税+所得税の合計約1600万円。


「納税額が県からの給与を上まわった」って
さらっと書いてあるけれど、すごいことだ。


同書には、県政の基本などが分かりやすく書いてあって
そういう意味でも興味深いのだけれども、
私がいちばんシビれたのは上記のオカネの話だった。
(プライベートな時間を削って)テレビや雑誌に
あれほど登場するのは、宮崎県の宣伝効果に加えて
県以外からの収入を得て、
税金で貢献するという目的もあったのかー、と。


「ありがとう」とか、「お世話になっております」とか、
「あなたのために」とか、「がんばります」とか、
言葉で伝えて頭を下げるのも大事。でも、
感謝の気持ちを“かたちで表す”人に私もなりたい。


そのとき一番分かりやすいのはオカネじゃないかと思う。
たとえば、おにぎりが食べられなかった時があって
おかげさまで1つ買えるようになる。
2つ買えるようになったら1つだけ食べて
1つ分は誰かに、どこかにまわす。
もちろんまだお腹いっぱいじゃなくても、だ。
腹八分を1つとするか5つとするか、そこにも個が出る。


そんなことを最近わりと考えるようになったので、
「納税額が県からの給与を上まわった」という
事実にたまらなくシビレたのだ。


『知事の世界』の読後には
知事の自伝的小説『ゆっくり歩け、空を見ろ』をおすすめ。
ものがたりは例の風俗店での一件から始まり、
“東国原知事”が“そのまんま東”なことを思い出す。
だからこそ、知事、今のあなたはカッコいい。


知事の世界

知事の世界(新書)
著者:東国原 英夫
出版社:幻冬舎
ISBN-10:4344980832
ISBN-13:978-4344980839
発売日:2008/05
価格:756円(税込)
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ku
ku
(フリーライター)
ライター。1975年生まれ、福岡市在住。制作会社、広告代理店等に勤務後、ライターとして独立。新聞、情報誌の広告・編集記事の取材執筆を中心に活動中。「A型ですか?」とよく聞かれるので、もう「よく分かりますね〜!」とこたえるB型。好きな言葉は『私は裏切らなかった。それでいいじゃないか。』